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人間万事塞翁が馬の意味や読み方・由来は?座右の銘にされる理由や芦田愛菜も実践?

人間万事塞翁が馬
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人間万事塞翁が馬ということわざをご存知でしょうか?

読み方は分かるけど、詳しい意味まではちょっと…という方も多いのではないのでしょうか?

このことわざは有名なので、座右の銘にされている方は結構いらっしゃると思います。

そこで今回は、「人間万事塞翁が馬」の意味や読み方・由来についてまとめていきつつ、座右の銘にされる理由などについてもご紹介したいと思います。

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目次

「人間万事塞翁が馬」の意味や読み方は?

まず「人間万事塞翁が馬」の読み方ですが、「じんかんばんじさいおうがうま」です。

「にんげんばんじさいおうがうま」ともいいますが、人間=じんかん と読むと人間ではなく世間のことを指すので、もっと幅広い意味として捉えられます。

筆者は、一個人の人間のみならず、世の中の仕組みも「人間万事塞翁が馬」だと思うので、読むときは「じんかん~」にしています。

「人間万事塞翁が馬」の由来は?

淮南子
出典: https://bookmeter.com/books/12414640

それでは、塞翁が馬の由来は何なのでしょう?

これは中国の『淮南子(えなんじ)』という古い書物の18巻にある、人間訓の中の内容に由来しています。

淮南子、人間訓
出典:https://shutou.jp/post-2050/

お話の流れはこんな感じです。

昔、中国の北の国境の砦に、占いが得意な老人が住んでいました。
ある時、その老人の飼っていた馬が逃げてしまいました。人々が気の毒がっていると、老人は「そのうち福(いい事)が訪れるだろう」と言いました。

数か月後、その馬は胡の駿馬(いい馬)を連れて戻ってきました。人々が祝っていると「禍(悪い事)が訪れるだろう」と言いました。

すると今度は、その良馬に乗っていた老人の息子が落馬して足の骨を折りました。人々が災難だったと老人を慰めていると、「これが幸福の元となるだろう」と言いました。

一年後、胡の国と戦争になり、若者がほとんど戦死してしまった。しかし足を骨折していた老人の息子は兵役を逃れていたので戦死しなくてすみました。

つまり、福か禍かどちらに転ぶのかは予想できないよ。というお話です。

昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。
やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。
すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の基になるだろう」と言った。
一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に基づく。単に「塞翁が馬」ともいう。
人間は「じんかん」とも読み、「人類」ではなく「世間」を意味する。

出典:『准南子』人間訓

人生山あり谷ありあるけれども、物事はその時だけでは判断できないので、一喜一憂せずにいましょうねという格言です。

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「人間万事塞翁が馬」の類義語は?

「人間万事塞翁が馬」の類義語もご紹介します。

「禍福は糾える縄の如し」:禍福は糾える縄の如しとは、幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだということの例えです。

禍福は糾える縄の如し
出典:https://ameblo.jp/taiyocafe99/entry-12348822501.html

災いと幸福は表裏一体で、まるでより合わせた縄のようなものであり、不幸だと思っていたことが幸福に転じたり、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりする。
失敗も成功も縄のように表裏一体ですよということです。

「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」:沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありとは、人の運命の浮き沈みが一定しないことの例えです。

「人生において悪いことばかりは続かないですよ、沈んだらまた浮かびますよ」という意味です。よく言われますよね!

「人間万事塞翁が馬」を英語で言うと?

実は「人間万事塞翁が馬」というのは日本や中国だけでなく、海外にも似たようなことわざがあります。

  • Joy and sorrow are today and tomorrow.(今日の喜び明日は悲しみ)
  • A joyful evening may follow a sorrowful morning.(悲しみの朝の後には喜びの夕べが訪れる)
  • Every cloud has a silver lining.(どんなに困難な状況にも必ず良いことはある。)
出典:https://www.ptsupremacy.com/uncategorized/every-cloud-has-a-silver-lining

「lining」というのは、上着の裏地のことを言います。 要するに、いいことと悪いことは表裏一体といった意味です。

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「人間万事塞翁が馬」を座右の銘にしてポジティブに!

中国の格言が日本では有名ですが、英語圏でも似たような格言があるので、どこの国でもこういった思考はあるのでしょう。

荒ぶる気持ちを冷静に保ってくれる、そんなことわざが「人間万事塞翁が馬」です。

「人間万事塞翁が馬」を心にとめておけば、どんなことでもポジティブかつ冷静に解釈することができます。

「禍」になっているときも、「幸」に向かっていると思えば気持ちが楽になりますし、そもそも「禍」自体が「幻想」だと気付くはずです。

いくつか、似ている考え方があるのでご紹介します。

二元論(dualism)

世界や事物の根本的な原理として、それらは背反する二つの原理や基本的要素から構成される、または二つからなる区分に分けられるとする概念のこと。例えば、原理としては善と悪、要素としては精神と物体など。二元論的な考え方は、それが語られる地域や時代に応じて多岐に渡っている。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%85%83%E8%AB%96

二元論は日常生活にも使えますよね。物事というのは善と悪の表裏一体、個人の捉え方によって変わります。

台風の日を、恋人との旅行がある人は残念だと思うでしょうが、学校を休みたい人からすれば「ラッキー」と思うでしょう。

そもそも悪と思っていること自体が、捉え方次第で自分にプラスなことだったりします。

台風で旅行がキャンセルになってしまったら、恋人の家に行けるしまあいいか、次は台風シーズン外そう、事故に巻き込まれること回避できてよかった、などなど上手く気持ちを切り替えていけますね。

点と線の思考に似ている?

私が昔読んだ本の中で、「人生は点でなく線で考えるべきだ」と、いうものがありました。

全ての事象は繋がっているのだから、一つ一つの物事(点)に一喜一憂するのは時間の無駄で、起こった事象に対して次にどういう策を打とうか冷静に判断する(線)べきだと。

ビジネスも恋愛も人間関係も然り、「一時的な点ではなく線で考えるべき」だと思っています。

恋愛を例に出すと一時的に仲が悪くなってもそれには原因があるわけで、それを解決してある程度の時間が経過すればまた元の仲に戻れるわけなので、一喜一憂することは相手を口説き落す上では無意味なことなのです。

毎日生きていると日々いろいろなことがあります。いいこともあったりトラブルもあったりで、年を重ねるごとに物事にいちいち動じなくなり不感症になってきます。笑

このことわざを覚えて置いたら、常に冷静に物事に対応できるので、このことわざは気に入っています。

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山中伸弥・京大教授や芦田愛菜など著名人も実践?

著名な方も、人間万事塞翁が馬ということわざを座右の銘にしている方は多いようで、

「iPS細胞」の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大学教授や、芦田愛菜さんなどもこのことわざがお気に入りなんだとか!

小学生の時に芦田愛菜さんが『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』 という山中教授の自伝を読んだそうなのですが、

何度も挫折から這い上がり研究者として大成した山中教授の言葉に深く感銘を受けたそうで、それ以来、山中教授も座右の銘にしているこのことわざがお気に入りになったそうですね。


芦田愛菜さんはこれから先辛いことがあっても人間万事塞翁が馬という言葉を思い出してこれはチャンスかもしれないと努力していきたいと語っていました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ものすごく調子がいい時も、自分を戒めて行動する。

何か失敗したときも落ち込みすぎず、冷静に次の一手を考える。

人生山あり谷ありです。高ぶったり落ち込んだりする気持ちを冷静に保つことができる、そんなことわざが「人間万事塞翁が馬」です。

皆様も日々の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます!コメントやご意見があればコメント欄までお願いします!

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