何事にも完璧なものはないというのが世の常ですが、人間も完璧を目指さない方がいいことばかりです。完璧を目指すと、できなかった時にストレスがたまります。
その蓄積が精神病など鬱を引き起こします。
現代社会においてストレスをうまく流していくのは本当に大事なことです。近年、時間外労働で過労で亡くなるとい痛ましい事故が起きています。もちろん、時間外労働を推奨している訳ではありませんしあってはならないことです。
しかし全盛期の社長ともなれば、それを上回る殺人的スケジュールをこなします。起きてから寝るまでずっと働いていたりもします。一日10~14時間を平均すると、31日で、360~420時間、一般的な社会人の就業時間160~180の比較と比べると差は歴然です。
もちろん自分のしたい仕事だけしているわけでもなく、面倒くさいトラブル対処に追われたり、先方との関係を良好に保つためにもプライベートを犠牲にしたり、常に押しかかるプレッシャーを受けながらの生活で色々と我慢する部分をあるかと思います。
ではなぜ亡くなったり鬱にならないのか、色々と要因はありますが、今回はそういう方々の物事に取り組む際の心構えについてご紹介して行きます。
1. 気持ちの余裕
前振りでも説明したとおり、完璧を求めているとできなかったときに自己嫌悪に陥り、ストレスが溜まります。そもそも世の中で完璧なものは存在しません。
人それぞれではありますが、本気の8割ぐらいでやっておけば、それなりに結果は出ますし、無理をしすぎて体調を崩すことはありません。
「人間ほどほどに」というのは均衡が保たれる理想の教えだと思います。
2. 成長させるための余裕
人間において最も効率よく成長を促すには、どのくらい頑張ればいいのか、
筆者が推奨するのは、八割弱です。
参考:ユダヤの78:22の法則
例えば筋トレにおいて、体形、弱点部位など異なるので、完璧なメニューは人それぞれ違います。
いつも完璧なメニューを組んで、これで完璧だと思い込んでしまうと、自分では気づかない弱点部位をいつまでも鍛えられていなかったりします。
そこで、残りの2割に別のメニューを組み合わせてみて、自分に合うメニューを取り入れて様子を見てみるという方法があります。
そうすることによって、今まで見えていなかった弱点部位などを知ることができ、さらなるパワーアップが望めるわけです。
完璧などないことを知ることによって、残りの2割を遊びで残しておくことが重要です。
あえて緩いプランを組むことによって、気持ちの余裕が生まれ成長するためのモチベーション維持にもつながっていきます。
3. 現場とのすり合わせ
商品開発を例にしてみます。
商品を一から作るとして、
- 8割できた段階で市場に出す。
- 10割で市場に出す。
どちらの方が効率がよいかというと、8割です。
市場に出すと、商品のビックデータが取れるのでそのデータを8割の商品に組み込みことにより、10割の商品を出すころには、元々8割の商品は12割になっているからです。
また、某アイドルグループのように、あえて完璧でない商品を出すことによって消費者とともに商品も成長するという消費者を巻き込む共同意識を作り上げ、その商品にファンができるというモデルも確立できます。
そもそも10割と思っていることが大きな誤解で、完璧なものはないと割り切ることがスタートラインだと思います。
ではなぜ8割かというと、あまりにも商品のクオリティーが低すぎると市場から淘汰され、売れる前に生き残っていけないからです。
いかがだったでしょうか?
ちょっと視点を変えることによってストレスが緩和されるそんなコツをご紹介しました。皆さんも完璧を目指さないゆるーい考えをもって生活してみてはいかがでしょうか?
本気で取り組むより意外といい結果がでるかもしれませんよ。
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